予防歯科
「痛い」「つらい」を未然に防ぐのが「予防」の考え方です。
口腔内診査や顕微鏡検査、カウンセリングなどを行い、お口の中にどれくらいの菌がいるのか、
お口の病気になりやすい習慣があるのかを調べて、患者さん自身にも知っていただきます。
そうすることで、虫歯や歯周病だけではなく、全身疾患の予防にもつながるような取り組みが行えます。
特に歯周病は、悪化すると歯ぐきの毛細血管から口内細菌が侵入することで「歯原性菌血症」が生じることがあります。
それらの要因により、動脈硬化、血管の弾力性低下につながり、血栓ができやすくなるため、
「脳梗塞」「高血圧」「心筋梗塞」「糖尿病」「骨粗しょう症」などの発症リスクが高まります。
病気の早期発見・早期治療のために、定期的な検診を心がけるようにしましょう。
こんな方は、ご利用ください。
- 虫歯や歯周病になりたくない方
- お口の中をリフレッシュしたい方
- 最近、歯の検診を受けていない方
当院の特徴
当院では、歯周病や虫歯の予防に取り組んでいます。
まずはご自分の口内に細菌がどれくらいいるのかを顕微鏡を用いて確認し、患者さん自身にお口の状態を知っていただいております。
そうすることにより、現在の状態やこれからどうなっていくのかが分かってきます。
細菌コントロールをすることにより、病気になりにくい口内環境を目指します。
予防治療の流れ
- 1.カウンセリング・検査
- 患者さんのお口の状況を確認します。「口腔内細菌検査」「プラークの付着状況の検査」「歯ぐきの検査(ポケット・歯の動揺・出血点)」などを行います。
- 2.施術
- ・除去薬剤(お薬)
症状の状況によって、菌に合わせた除去薬剤(お薬)を選択し、服用していただく場合があります。
・TBI(ブラッシング指導)
TBIとは“Tooth Brushing Instruction”の略であり、歯磨き指導のことを言います。定期的に歯科医院でメンテナンスを受けても、毎日行う歯磨きがしっかり行えていなければ、効果的な予防につながりません。プラークを効率的に除去する歯ブラシの当て方や動かし方などの基本から、歯間ブラシやフロスの使い方まで指導します。
・PMTC
PMTCは歯磨きでは取り除くことが難しい歯の汚れや細菌の巣(バイオフィルム)を、歯科衛生士が専門的な器械を用いて強力に取り除く歯のクリーニングのことです。これにより多くの悪玉菌を取り除くことができ、虫歯や歯周病の予防につながります。
・フッ素塗布
歯質を強化し、虫歯になりにくい歯にします。虫歯になりかけた部分の自然修復(再石灰化)を促進します。抗菌作用や抗酸化作用により、虫歯菌の活動を抑制します。
- 3.定期メンテナンス
- 「毎日歯磨きをしているから大丈夫」と思っていても、磨き残しがある場合があります。そして、その汚れが虫歯や歯周病の原因となってしまいます。
そのために当院では、医院で行うクリーニング(PMTC)やフッ素塗布などによる定期的な検診をおすすめしております。
いつまでも自分の歯で噛めるように、スタッフ一同全力でサポートさせていただきます。
- 虫歯とは、どんな病気ですか?
- 虫歯には、細菌・糖分・歯の質という3つの原因が大きく関わっています。
お口の中には良い菌や悪い菌を含むたくさんの細菌が住みついています。
そのうち虫歯菌は、食べ物に含まれる糖分を取り込み、プラークというネバネバした物質を形成します。
プラークに潜んだ虫歯菌が糖分から酸を作ることにより、歯の表面のカルシウムやリンが溶け出します。
これを脱灰といい、唾液にはその溶け出した成分を取り込む再石灰化という働きがありますが、
プラークが強固についたままでは十分な作用が働かず、時間が経つと虫歯が進行してしまいます。
菌の強さや唾液の働きの強さ、歯の質になどよっても虫歯のなりやすさは異なりますが、
正しい食生活や歯磨きの習慣を心がけることで予防することができます。
- 虫歯は自然に治りますか?
- 初期虫歯であれば再石灰化されて治ることもありますが、進行してしまった虫歯を自然に治すことはできません。
その場合は歯科医院での治療が必要です。
そのほかにも、虫歯になりやすい口腔内の状態を正常化し、再石灰化のスピードが脱灰を上回るように、
食生活の改善と適切な歯磨き方法のご相談やフッ素塗布などを行います。